一般社団法人ワカツク:若者が挑戦を続けるための生態系を築くことを目指す

東日本大震災からまもなく10年が経ちますが、向日ゼミでは震災後、被災地で活動した団体について調べる課題に取り組みました。今回は、被災地で若者支援の活動に取り組んだ一般社団法人ワカツクを紹介します。

ワカツクとは?

ワカツクは、東日本大震災後である2011年7月、震災の復興と共に現地の若者たちを支援し、成長できる環境を作るため、仙台市で立ち上げられた。ワカツクのミッションは、東北地域において、若者・大学・地域社会と共に、若者が一歩を踏み出す場を提供し、地域を担う人材が挑戦を続けるための生態系の構築に寄与することである。ワカツクの主な事業としては、若者の育成を目的とした若者と地域を繋ぐコーディネート事業や地域社会の問題解決を目指した若者主体のプロジェクト支援、そのための産業・行政・大学・市民の連携の促進などが挙げられる。

東日本大震災について

現在、震災から10年という月日が経過するとともに震災への問題意識が薄れているそんな中ワカツクでは、意欲はあるけれど何をしたらいいか分からない学生や新しい活動に向けて仲間を募りたい学生に対して、東北1000プロジェクトというプラットフォームを被災地の復興に協力されている企業・団体に提供した(2016年度に宮城県内の情報発信サイトにリニューアル)。しかし、学生主体の社会貢献活動はまだ広く知られていない。そこで彼らを表彰する仙台若者アワードを行い、地域企業と若者団体の活動を盛り上げている。また、ワカツクインターンという被災地企業と学生を繋ぐインターンを推進している。このインターンシップを通して、インターン先の地域理解と共にインターン先との関係の構築がなされている。

コロナ禍の対応

東日本大震災だけでなく、コロナ禍でも様々な取り組みを行なっている。ここでは、2つ紹介したい。1つ目は、学生向けの相談窓口の運営だ。このコロナ禍で、悩みがあっても誰にも相談できない学生が多く存在している。その結果、誰にも相談できず、大学を中退や休学してしまう人が多い。そういった人たちの悩みを聞き、専門的なサポートを行い、解決策を提供している。2つ目は、学生同士が繋がれる場を提供している。オンライン講義が増え、友達と繋がりにくくなっている。その問題を解消するために、イベントやセミナーを企画している。以上のような、相談したい人が気軽に訪れることができる場を提供することで、学生を支援している。

終わりに

これらがワカツクの具体的な活動である。私たちがワカツクを選んだ理由は、私たち学生をターゲットにしていて、身近に感じたからだ。調べていく内に、私たちが前回学んだ『日本でいちばん大切にしたい会社』という本に紹介されている企業と同様に、利益だけではなく人や地域に貢献していることから魅力を感じたとともに、今後の活動にも期待したい。

(2年 ゼミ生)

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