職場の多様性を促進するには:社会人向けプレゼン2023年

秋学期の活動報告第第二弾は、3年生による社会人向けプレゼンです。
向日ゼミ3年では、人材コンサルティングの「株式会社カタドリ」、また名古屋の人事系のコミュニティである「名古屋HRコミュニティ」とのコラボで「職場の多様性を促進するには」とのテーマで課題に取り組みました。先の記事で藤野ゼミとの交流を紹介しましたが、各グループはそこでのやり取りもヒントにテーマを絞り、途中でHRコミュニティの方々とZoomで交流会を開き、最終的に11月27日に社会人の方々の前でプレゼンの機会を持ちました。

各グループはつぎのテーマについてプレゼンをしました。
・男性育休取得促進支援
・ワーク・ライフ・バランス促進支援
・障害者雇用促進支援
・高齢者雇用促進支援
・外国人雇用促進支援
以下に2名の学生の感想を紹介します。


高齢者雇用の課題を通じて、社会の柔軟性の不足を強く感じました。人手不足ということが多くの業界で問題となっていますが、実際に業務環境を変えたり、高齢者への研修を行って、働き手を確保しようと動いている企業は少ないです。課題の中でも言いましたが、専業主婦が減り男性の育児に関する働き方の変化(育休や時短勤務)を求める時代が進んでいくと、今以上に人手不足が大きな問題となってくると思います。そのときに企業が高齢者雇用にも子育て世代にも柔軟に対応できる社会になって欲しいと感じました。発表後に社会人の方がAIを用いたマッチングに触れてお話されたときに、「人間がAIを信用できるか」というものがありました。私も同じようにAIを信じられるかという不安を感じています。だからこそ、これからも人と一緒に働く社会を維持するには柔軟性のある働き方が必要になると思いますし、高齢者というどんどん割合の大きくなってく層に働いてもらうことが重要になるのではないかという考えを持ちました。
課題を進める中での反省には、「生の声」を聞くことができなかったという事が挙げられます。高齢者雇用というトピックは、私たちとは距離がありなかなか理解できない部分がありましたが、祖父母や曾祖父母、親戚など身延にその対象はたくさんいました。高齢者は個人個人で環境や体力などが本当にバラバラなので、実際の声というものはより重要だったとあとで後悔しました。卒論や課題でそういったことがあれば、生の声を大切にしたいと思います。

(向日ゼミ3年)


精神障がい者の雇用について調べる前、また臨床心理士の方の話を聞く前までは精神障がい者であっても問題なく働ける、企業が働き口を提供すれば法定雇用率を越えられると考えていました。しかし、実際に働ける精神障がい者は軽度で、中度や重度の人は就労支援で働いているなど、本当に知らないことばかりでした。精神障がいといっても、総合失調症、うつ病、睡眠障害、適応障害、認知症、パーソナリティ障害、発達障害など、本当にたくさんあって、それぞれ症状がまったく異なり、現実的に働ける精神障がいと少し難しい精神障がいがあると知りました。そして、軽度の精神障がいの人への支援が少ないと聞きました。精神障がいについて企業、従業員みんながまずは知ろうとすること、関わりを持つことが必要だとプレゼンを通して感じました。企業が精神障がい者を受け入れても、そこで働いている従業員のサポートや受け入れようという気持ちがないとやっていけません。誰しも、知らない人を助けたい、寄り添いたいとは思わないはずです。健常者側から寄り添おうと思えるようにするには、温かく迎え入れるように理解すること、相手を知れるような場を企業が提供する必要があると思いました。社会人の方に「実際に精神障がい者と関わった、就労支援施設に行って、こうだった、だからこの提案をします、の方がリアルである、今のままだと少し綺麗すぎる」と言われ、実際に行かなかったのは知らないからこそ行くのは怖いという思いがあったことに気づきました。プレゼンを通して、無知だから偏見が起こるし、相手を知り、理解する必要があると感じました。社会人になり、会社に精神障がい者の方がいたら正しい知識を持った上で、自分から積極的に関わりを持とうと思いました。

(向日ゼミ3年)

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