東北応援「牛たん入つくね」販売

こんにちは。向日です。

今日は東日本大震災から11年。東北から遠く離れた名古屋では、震災はすでに過去のことと感じている人も多くなってきています。ただ3月11日が近づき、震災関連のニュースを見聞きすると、まだまだ東北では進行形の出来事であることを実感させられます。

11年前、私が風評被害の調査で福島県の会津若松市を訪問したことがきっかけで、その年の学祭でゼミ生が東北応援として喜多方ラーメンを販売し、それ以来、向日ゼミでは、毎年、学祭で、東北応援(2016年は熊本応援)として被災地から食材を取り寄せて、提供する活動に取り組みました。

しかし昨年度は新型コロナ感染症のため学祭が中止となり、また今年度も不透明な部分が多いことから学祭での出店は見送りました。ただやはり東北応援として何かしたいとの学生の声もあったことから、宮城県石巻市に本社を置く株式会社ヤマサコウショウの「牛たん入つくね」を、名古屋キャンパス生協購買部で販売することとなりました。

東北のものを売るとともに、東北のこと、そして東北の現状を知ってもらうことを目的として準備を進めました。有志の学生は、コロナが落ち着いているときに東北旅行に行き、震災の現状や東北のすばらしさを体感してきました。

そして、12月15日から12月21日の1週間、名古屋キャンパスの生協購買部で、牛たん入つくねを販売するとともに、noteインスタ、ポスターなどでの東北旅行の様子や出店に関する情報発信をも行いました。途中、牛たん入つくねを売ることばかりに気持ちが行き過ぎ、東北のことを伝えることや生協の売り上げへの貢献などが疎かになっていたことに気付かされ、試行錯誤しつつもなんとか1週間を乗り越えました。最終的に準備していた200食の牛たん入つくねを売り切ることができ、売上1万円を石巻市に寄付することができました。

 

これまで向日ゼミでは東北応援として活動を進めてきましたが、私たちの取り組みで東北に貢献できることは微々たるもので、逆に、私たちの方が東北の方々に支えていただき、また力をいただいていると感じています。ただ、このような活動を通して企画に関わった私たちが、名古屋では風化しつつある東日本大震災がまだ進行形であることを心に留め、また防災について関心を持ち、さらにそれを周囲の人々に共有していくことにも意義があると思っています。

東北へ行った学生たちの訪問記へのリンクも紹介しておきますので、お時間があれば、ご覧ください。学生が見聞きしてきたことを通して、少しでも何かを感じていただければ幸いです。

https://note.com/mukahi_seminar/

(向日恒喜)

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