オンライン企業交流会

向日ゼミでは、7月27日に、Zoomを使ってのオンライン企業交流会を開催しました。毎年、夏休みに2、3年生合同の企業見学を行っていますが、今年は新型コロナウイルスのため企業見学に行けないことから、オンライン企業交流会を開催することとしました。

交流先は、名古屋に本社を構える加工業のエイベックス株式会社で、会長の加藤明彦氏と大学院ゼミの卒業生にお話を伺いました。エイベックス社は人を大切にする企業であり、リーマンショックをリストラせずに乗り越え、このコロナ禍も同様に乗り越えようとされています。そのようなエイベック ス社の取り組みについてお話を伺いましたが、学生から提出された感想のうち、2人の感想を紹介します。

今回の交流会では、良い会社として知られているエイベックス社の考え方や取り組みについて知ることができる貴重な機会でした。また、モチベーション3.0についてゼミで学んできたことと実際の企業の考え方で重なる部分があって、聞いていて興味深かったです。特に自分の心に響いたお話は二点あります。一つ目は、「人は資源」という考え方です。エイベックス社は、社会人では学生の頃に重視されていた顕在能力以上に「潜在能力」を引き出すことを大切にしているそうです。一人一人が持っているはずの潜在能力を最大限に活かせるように人材を大切に育てている点に感心しました。

二つ目に、コロナウイルスに対する対応で、「社員の雇用維持宣言」をした点です。コロナ禍で職を失う人たちもいる世の中でこの対応は素晴らしいと思いました。その裏には、従業員の雇用と所得の安定を保証することで信頼関係構築に繋がるという考え方があり、いつでも就業員のことを大切にしているエイベックス社だからこそ出来た対応だと思いました。全社一丸体制となって乗り越えているエイベックス社のように、これから参加する何個かのインターンでも自分に合ういい会社を見つけられたらいいなと思います。また、内定することが目的ではなく、内定できたその先にどんな人生の目的があるのかを考えてみることが大切だと、改めて感じることができました。

(3年  ゼミ生)

今回の企業交流において印象に残っていることは、3つある。

1つ目は、社会に出ると潜在能力が重視されるということである。現在我々学生は頭の良し悪しで評価されがちである。しかし、社会に出ると顕在能力はそれほど重要視されず、潜在能力の有無によって評価される。そのため、学力に自信がないことを理由に希望の就職先を諦める必要などなく、見合う「人間力」を身につけていくことが重要であると思った。

2つ目は、他の企業でも通用し、かつ自分だけの力を持つことが重要であるということだ。転職を考えるならば、やはり多様な企業に通用するような力を持っているべきである。しかし、それだけを持てばよいということではなく、自分らしさや自分だけのものを持っていなければ、同じようなライバルたちに対抗できない。融通の利く、かつ自分の強みとなるような力を今後、自分自身の中から見出したいと思う。

3つ目は、就職を目的としてはいけないということである。よく言われることであるが、どうしても我々は就職を目的として勉強に励んだり、資格を取ったりしがちである。しかし、就職は始まりに過ぎないのであって、就職後どのように生きていくかということである。これを明確化していないと、誤ったやりがいや生きがいを持ってしまうことになる。どうしていきたいかという点を本気で考えるべきである。そしてその際には、自分の枠を自分で捉えるのではなく、自分の可能性を信じて、自由に決めるべきである。周りに流されることなく、自分の本当の意味での「生きがい」について考えたいと思った。

(2年 ゼミ生)

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